アパート経営は不労所得?

不労所得

寝ているだけでチャリンチャリンとお金が入ってくる。不労所得という言葉にそういったイメージを抱く人は多いのではないでしょうか。
実際、そう思っていました、私。

 

大辞林で調べてみました。

労働しないで得る所得。利子、家賃、地代など。

株式投資やFX、配当なども不労所得と言われて思い浮かびます。最近ですとビットコインなどもありますね。


アパート経営、私の場合

築古アパートをほんの数年間ですが運営してきました。
振り返ってみると、何もせずにお金が転がり込んでくるようなイージーなものではありませんでした。

 

空室が多かったため、まずは入居してもらわなければなりません。そのためには部屋を綺麗にし、壊れている箇所は修繕しなければなりません。
空室がが一部屋ならまだしも何部屋もあるとまとまった額を用意しなければなりません。
費用をかけて修繕して募集してもすぐ入居者が見つかるとは限りません。

 

  • すぐ入居者が見つかるのか?
  • どのくらいの家賃ならよいのか?
  • 費用は何年で回収できるのか?

 

普通の仕事なら当たり前に考えなければならないことですが、それはアパート経営でも変わりません。副業で不動産投資をするなら、本来の仕事をしながらになります。

 

こうやって時間と手間隙とお金をかけて満室に至ることができました。


ここまで来ると「労働しないで得る所得」つまり「不労所得」に近づいたきたと言えるでしょう。しかし、それは寝ている間にお金が増えていくようなものではなく、お金・時間・労力を投下しリスクを負うことで得ることを出来た所得です。


アパート経営は不労所得か?

満室で経営が安定してくれば、その後の労力は大幅に軽くなります。
もちろん退去者が出ればまた修繕やクリーニングをして募集しなければなりません。
古い建物ですと外壁塗装など大きな出費が必要になることもあるでしょう。

 

私の場合は相続でアパートを取得したので、物件取得のための費用や借入はありません。
物件を探すところから始められた方は、私以上にお金も時間も労力も投下して不動産経営を営まれています。そして購入にあたっては借入をしてレバレッジを効かすことが当たり前に行われています。それはつまり大きなリスクを負うということ。想定した家賃で入居者を集められなくても返済はしなければなりません。
楽をしてお金も儲けようとして破産するサラリーマン大家さんも少なくないようです。少し前ですが「かぼちゃの馬車」や「TATERU」などがニュースを賑わしましたね。

 

リスクを取り過ぎれば身を滅ぼすこともあり得ます。うまい話にはウラがあります。自分の身は自分で守らなければなりません。

 

アパート経営は適切な計画とリスクで望めば、「労働しないで得る所得」を生み出す(確率が高い)でしょう。


しかしそれは、不労所得という言葉のイメージほど楽勝ではありません。
やってみて初めて実感できることかもしれません。