実はつみたてNISAの本
竹川美奈子さんの『税金がタダになる、おトクな「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門』を読みました。
タイトルだけ読むと「つみたてNISA」と「一般NISA」についての本のようですが、表紙を見てみると「つみたてNISA」が大きく強調されています。
読後の感想としてもこれは「つみたてNISA」の本と言えると思います。
本書の構成
本書の構成は以下のとおりです。
なかでも肝となるのは第3章のNISA活用法です。
- つみたてNISAについての説明
- 一般NISAについての説明
- つみたてNISA・一般NISAの活用法
- 金融機関選びのポイント
- Q&A
NISA活用法
この本の肝であるこの章については、読みながらとった箇条書きのメモを記載しておきます。一般NISAにも触れられていますが、つみたてNISAに関するところを中心にご紹介します。
- 金融資産全体で考えよう
- 金融資産全体を把握する
- 利用できる税制優遇制度を知る
- 資産配分(アセットアロケーション)を決める
- 運用期間を長く取れる人は期待リターンの高い商品(株式)が良い
- 分散投資はつみたてNISAの中だけでなく金融資産全体で考えれば良い
- 繰上償還リスクの少ない投資信託がベター
- 出口を考えておく
押さえておきたいこと3つ
第3章の最後に「押さえておきたいこと3つ」という節があります。
これはつみたてNISAに限らない、大切なことだと感じました。
- 俯瞰する
- 続けること
- ベストよりベター
まだまだ浅い投資歴ですが、大事な3ヶ条ではないかと思います。
今は少しマシになりましたが、最初の頃は少しの暴落で慌てることもありました。慌てて売買したこともありますが、あまり良い結果にはなりませんでした。
コツコツ買って保持し続けた方が結果が良いことが多いです。
継続は力なりですね。
株式投資していると最安値で買って最高値で売れれば、なんて事を思わずにはいられません。たまたまそれに近い値で取引できることはあるかも知れません。ですが最高値・最安値を狙って売買できる人はいないでしょう。
ベストよりベター、な選択をその時々で心がけるしかありません。
そして、俯瞰してバランスをとる。
これはまだまだ出来てはいませんが、徐々に進めていきたいところです。何も資産形成を考えていなかった頃、労働して得る収入と貯金がすべての金融資産でした。
これはかなりバランスの悪い状態と言えますが、そういう人も多いのではないでしょうか。
現金、株や債券、自宅含む不動産など、バランスよく資産形成して行きたいものです。
おすすめする読者
資産形成・株式投資を学び始めた方におすすめの本です。
私はすでに数年経ってから読みましたが、むしろこれから始めたいという方に早いうちに読まれることをお勧めしたい内容です。
iDeCoやつみたてNISAから始めて、徐々に勉強して個別株などをやってみるようになるのも良いかと思います。
比較的安全かつ税コストを抑えながら投資を始められるのは恵まれた時代になってきたのでしょう。